東京の銀河に浮かんできた

景色を映す瞳は今、丸い銀河のビー玉だ。

空を覆う淡く黒い天幕に、子供が白銀色の砂糖を余すことなくふりまいたような無数の輝き。東京の片隅で、僕は満天の星を浴びている。どこまでも広がる光点の大河は、首をこれ以上反らせないほど天を仰いでも視界に収まりきらない。

その中心に向かって、僕の身体は上昇していた。上がって、上がって、地上の山々や海はもう見えない。あたりは360度の漆黒と、はるか昔からそこにいる小さな光の旅人たち。今、彼らとともにその場所に浮かんでいる。

「宇宙だ、ここは」

そこにないはずの空気をすうと吸いこむと、高原にいるようにさっぱりと澄んだ、ほのかに甘酸っぱい匂いがした。

 

 

結論:池袋は宇宙です。

というわけで、行ってきました~池袋サンシャインシティ

そう、プラネタリウム。5年も池袋に通っていながら一度も行ったことがなかったここ、めちゃくちゃよかった!(きっかけをありがとうバンドリItsMyGO、アニメも最高だったぞ)

プラネタリウム|コニカミノルタ - プラネタリウム満天(池袋) (konicaminolta.jp)

 

映画館みたいにいくつかの上映作品があってその中から選べるんだけど、今回選んだのが・・

『ヒーリングプラネタリウム 星夜に浮かぶ島』。

「星空保護区」にも選ばれた「神津島」という東京の離島を舞台に、天の川や流れ星も見られる絶景の星空を都心にいながら追体験できる、まさに旅だった。

いや~もうナレーション広末涼子の時点でテンション天上げ。頭の中で声が浮かんで癒し確だろと思って。あと「アロマの香りに包まれて」とあったのも面白そうで選んだ。

体験した感想として、改めてよかった点を挙げると、

【香り】

酸素が足りてるのに何度も深呼吸してしまう。いい匂いのする女子しかいない山にいる気分。(僕は変態ではありません)

【ナレーション】

ストーリー性があって、一緒に旅してる感覚になれた。もう広末涼子と星を見に行けるツアーだと思っていい。(広末さんが穏やかな声音で「こんな景色が見られるなら、旅の雨降りもいいと思いませんか?」とささやいてきて、「思いますぅっっ!」って心の中で絶唱した)

【映像】

投影映像が巨大なドーム状の天球なので、上映中はほんとに上空に星空があって神津島にいる感覚になれる。てかもう現地いましたあれ。

一番「おお!!」ってなったのが、身体が宙に浮く疑似体験。ほんとに自分が星夜の空を昇って銀河の中に浮かんでるって全身で感じられた。圧巻のトリップ感。「ああ宇宙に行ったらこんな感じなんだな」って。てかもう宇宙いましたあれ。

 

上映が終わったあと、まーじでリクライニングから起き上がる気分が起きなかった。「ここにジュースと漫画持ち込んでしばらく過ごしてぇ」って思ったもん。余韻が収まらなくて、何度もあの景色とにおいを反芻してた。身体は現実の景色の中にあるんだけど、気持ちがまだ戻れてなくてぽわ~っとしちゃう感じ。

前はプレミアシート。僕は後ろの一般シートで購入しました

 

あまり自然に触れない人は特に、映像体験と思えないほどリフレッシュできると思う。自分は頭がすっきりして身体も軽くなったぜ。(同じ作品でも月イチとかで癒されに行くの全然ありだなーと思えた)