300文字プレゼン!それでも好きを語らせて#1(『麦本三歩の好きなもの』『まちカドまぞく』)

プレゼンというものは難しい、が、それでも伝えたいのである。

この企画は、僕の好きな作品を300文字程度でプレゼンする、その名の通りのコーナーだ。

目指すはカップヌードルのような、早い・うまい・やめられない。てか300文字読んだらちょうどいい感じに3分なるか?なんて言ってると麺が伸びてしまうので、さっそく本題!

第一回は2作品を紹介したい。(見てない人向けに重大なネタバレは一切なし、ご安心あれ)

 

1.『麦本三歩の好きなもの』(著)住野よる 幻冬舎

麦本三歩の好きなもの 第一集 (幻冬舎文庫) | 住野 よる |本 | 通販 | Amazon

図書館員である麦本三歩の何でもない豊かな日常を描いた、日常系の短編連作。

初めて読んだときまじで敵わんと思った、心の持ち方として。

【ここがオススメ!】

★憂鬱な出勤の朝をチーズ蒸しパンで乗り切ったり、親友との旅行でファンサしあったり、いいことばかりでない日常を好きなものと歩んでく三歩が素敵でかっこいい!

★読みやすい・とっつきやすい・面白いの三拍子そろった短編の最高峰で、普段小説を読まない人にも入口として薦めたくなる1冊。「うわあ、こんなふうに生きられたら」と読むたびに思う。チーズ蒸しパン食おう。

 

2.『まちカドまぞく』  (著)伊藤いづも 芳文社

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目が覚めたら魔族の力に覚醒した15歳の少女シャミ子が、町内の魔法少女を倒すはずのコメディ4コマ漫画。オリックス投手陣並みに良作の厚いきらら系、その中で2期アニメ化された実力に偽りなしだったと言わせてくれ。

【ここがオススメ!】

★シャミ子と魔法少女桃との思いやる宿敵関係が尊い

桃が心配だから闇堕ちさせたいシャミ子、決闘に浮かれて闇堕ちしかける桃、もうどっちも裏返しの愛がまぶしすぎて、読むとくぅ~!!ってなる。そして優しくありたくなる。

 

★シャミ子が宿敵と町を守るため人間的(魔族的?)に成長していく姿が、物語として面白い!

なんとなく役割をこなしてたシャミ子が目的を見つけ、信頼されるボスになろうとする過程は、自分が会社に入った頃を思い出して、共感と尊敬で微笑ましくなった。

好きなセリフは「ボスとして桃のよさを理解できていなかった・・!」。

シャミ子、僕の管理職になってくれ。

そんな優しい世界。

 

了.