人生15年遅れな自己紹介

目が醒めたときには、人生15年遅れだった。

28歳、無職。新卒でIT企業のシステムエンジニアになるも、どのプロジェクトでも苦しくなって会社に行けなくなる(行かないことを選ぶ)を繰り返し、紆余曲折を経て昨年退職。

心機一転し「ワニマガジンのエロ漫画家に俺はなる!」と現実逃避ニート特有の夢追いグランドラインに出航するが、1作も描けず1年が過ぎて今に至る(典型的すぎる)。

その間きわめて人との交わりは減り、知り合いと会う予定のない週に交わす言葉は、

「アイスティーのストレートでお願いします」「楽天ペイで」「ありがとうございます」。

毎日行くベローチェで注文するときの、その三語だけ。本当にそれだけ。1か月の大半をそうやって過ごす月もあった。

「このままでは脳みそが死んでしまう!」

そう感じるまで至ってようやく、火だるまの男が一心不乱に川に飛び込むように、めちゃくちゃな情緒で実家に駆け込んだ。それが今年の9月。そして今、重い腰を上げて再就職活動という第二章の幕をあけたところだ。

 

秀でた実績やスキルはない。

親友と呼べるような深い関係の友人もいない。

彼女という概念は、神話にすら思える。

好きなものはあるけど、感覚的に満足してしまうことが多かったので、どこがどう好きか言語化して語ってこなかった。だから人恋しさで行ったガールズバーで、満点の星のような表情でゲンガー愛を語るJDのまぶしさに、落ち込む。

「人生で大事なのは、何年生きたかではなく、どれだけ豊かな経験と思想を積んだか」

なのだと、何度したかも分からない痛感をする。

 

ああ情けない、変わりたい。

もっと好きを増やしたい、深めたい。

友達を作りたい、語り合いたい。

彼女も頑張りたい。

彼女の前に企業に求愛しなきゃいけない。(職務経歴書も書かずに出会い系サイトの自己紹介文を夜通し推敲し、「出会い系も就活も本質は同じだな」などとのたまった後、何やってんだと我に返ったのが数日前)

 

とにかく、今、そういう状態。今の気付きを経て13歳からやり直せたら、それでやっとスタートラインに立てるんじゃないか。自分はそのくらい遅れているという焦りと悟り。なので、人生15年遅れ。(その見積もりすら甘いのかもしれないが)

 

でも、だからこそ、ブログを書いてみようと思った。内容は、

  • 日々感じたことを書く日記・エッセイ
  • 好き語り(好きなものの紹介・布教)

の2つを主にしようと思っている。ラフな空気感でやっていけたらと思ってるので、ブックオフの立ち読みくらいの感覚で、気軽に読みに来てくれたら嬉しい。本当に嬉しい。

 

■補足:趣味、好きなこと

・エロ漫画(1巻完結型の単行本は100冊以上所有。えいとまん先生、さんじゅうろう先生の作品は何度読み返したか分からない)

・絵を描くこと(液タブで描いてネットにアップしたり)

・小説(好きな作品は高瀬隼子さんの「おいしいご飯が食べられますように」)

・料理を作ること(料理の過程も手間は感じるけどすき。皮をむいたり食材切ったりするとなんか落ち着くし、フライパンで炒めてるときのたちのぼる香りをいつもかいでしまう)

・お酒(日本酒にハマってる。白鶴山田錦とかすき。甘すぎない甘辛さとさっぱりながらも豊かな風味が飲みやすいし確かな満足感がある)

・ブルアカ(玄関開けたらパジャマ姿のアロナが「おかえりなさい!パパ」と出迎えてくれるなら、何度でも立ち上がれる気がする)